1月30日、陽射しは明るいのですが寒い中、自転車を飛ばして西部区民事務所へ行ってきました。
 池袋西口東武デパート前の大通りをまっすぐ進むと、左手にミステリー文学資料館のある光文社。江戸時代に代々刀の試し切りを職業にしていた山田浅右衛門や、漫画家石ノ森章太郎の墓があるおおきな祥雲寺を通り過ぎると、山手通りとの交差点。さらにまっすぐに進むと、やがて左手に豊島区立熊谷守一美術館に行く道を示す看板があります。もう少し進み左折すると、目指す西部区民事務所のある旧平和小学校が見えてきました。
 平成11年、平和小学校は近くの要小学校に統合され廃校になりました。現在は、豊島区役所の西部区民事務所として使われています。
 地域振興係の石原さんと後藤さんに話をお聞きしました。
 まず、大塚にある東部区民事務所と同様、ここ千早にある西部区民事務所は区役所業務を行っています。お客様が次々といらして、窓口は忙しそうでした。
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 次に、体育館・音楽室・図書館・校庭などを登録団体や一般の方々に貸し出す業務も行っています。サークル活動などに活発に使われているようでした。体育館は午後から小学生・中学生に開放されていて、放課後の遊び場所として利用されています。また、利用者や地域の方の協力で、夏祭りやファミリーコンサートが開かれたこともあるそうです。
 また、ここ西部区民事務所は、前回紹介したみらい館大明と同様、撮影施設として使われています。ドラマを見ていて、撮影協力のところに「豊島区西部区民事務所」の文字を見た方もきっといらっしゃると思います。結構有名な俳優が出演している、メジャーな番組の撮影なども行われているようです。少し前にやっていた「ハガネの女」もここで撮影されたそうで、わざわざ広島から見に来た熱心なファンもいらしたというお話でした。ちなみに、近くの千早フラワー公園や千早公園でも撮影が行われることがあるそうです。
 教室などを見せていただいた後、屋上に出ました。ここ千早地区は住宅街なので高い建物がなく、ずぅーっと遠くまで見通せました。左には新宿のビル群が、正面には中野サンプラザが、すぐ近くに見えました。遠くには、なんと富士山の稜線も見えました。
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 帰り道、門を出たら左に鳥居が見えました。粟島神社です。境内には池がありますが、谷端川(やばたがわ)の水源地でした。今はもう暗渠となり、跡地は緑道になっているところもあります。昔、この辺りはうっそうとした森で、この池には白蛇が住んでいたという伝説があります。
 大都会池袋のすぐそばに、まだまだ小さなむかしが残っているんだなぁと、なんだかほっとしながら帰ってきました。
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*図書館や教室には、撮影用として本やランドセルがならび、今にも子供たちの声が聞こえてきそうでした。