「駒込は 一富士 二鷹 三なすび」と、江戸の川柳に読まれたほど縁起の良い場所です。しかし、豊島区内にはもうひとつご紹介したい場所があります。それは、「雑司が谷七福神」です。雑司が谷七福神の会の皆様や、地域にお住まいの皆様の協力により、2011年正月からスタートしました。
 どのような順番で歩いてもいいのですが、今回は地下鉄有楽町線護国寺駅下車で始まり、池袋駅に戻るコースでご紹介したいと思います。
 
 護国寺駅を出て忍通りを目白方面に歩きますと、道路の右側に「雑司が谷七福神・吉祥天」の赤いのぼりが見えてきます。そこを右折します。
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【吉祥天 】
鬼子母神の娘神に当たります。(清土鬼子母神堂:文京区目白台2-14-9)

 裏に抜け、住宅街を霊園方向に歩きます。突き当たりを沿うように左に進みます。この辺は結構高台です。
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【毘沙門天】
木彫毘沙門天は区指定文化財(清立院:豊島区南池袋4-25-6)

 坂道を下って都電荒川線を渡ります。ここまで来れば、あとはそれほど迷うことはありません。
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【恵比寿神】
江戸時代の地誌によれば、創始時に恵比寿神が合祀されていたそうです。今回の為に、兵庫県西宮神社の御分霊がお祀りされています。(大鳥神社:豊島区雑司が谷3-20-14)

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【大黒天】
以前は本堂に安置されていましたが、新たに大黒堂が造られました。鬼子母神の夫神様と言われています。(雑司が谷鬼子母神堂:豊島区雑司が谷3-15-20)

 鬼子母神堂を右折し、法明寺参道へ進みます。
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【弁財天】 
ここに弁財天とは? 近くに東京音大があるためでしょうか。元来水の神らしく水桶がおいてあります。掛けてみてください。(観静院:豊島区南池袋3-5-7)

 法明寺の左、お墓に沿って小路を通り抜けます。東通りを渡って2本先を左折。
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【華の福禄寿】
一般的には背が低く、長頭で長いひげを生やし、杖を持っている老人のイメージでしょうが、「華の…」とあります。じっくりご覧ください。(仙行寺:豊島区南池袋2-20-4)

 左折して東通りに戻ります。
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【布袋尊】
中野家は二重橋や国会議事堂を手掛けた石材店だそうで、この像は会社のシンボル的な存在だったようです。戦火で右肩部分を欠損しコンクリートで補足されています。(中野ビル:豊島区南池袋2-12-5)

 そのまま進むと明治通りの書店「ジュンク堂」の角に出ます。右折すれば池袋駅はすぐそこです。周辺にはお店がたくさんありますので、お茶やお食事を召し上がりながら冷えた体を温めて、今年一年に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。

○豊島区観光情報センターでは、七福神巡りの地図などをご用意しております。お気軽にお立ち寄りください。
雑司が谷案内処では、七福神巡り色紙(1枚500円)を販売しております。お正月の特別企画「お年玉抽選会」を1月1日から実施するそうです。
詳しくは雑司が谷案内処へお問合せください。 
問雑司が谷案内処(TEL)03-6912-5026 
※12/25~12/31休館、25年1月1日より開館